ジュニア姿勢矯正

お子様の不良姿勢は、日常生活において、次のような原因で起こりやすいとされています。

●長時間の同一姿勢

長時間、同じ姿勢が続くことで身体が疲労し、不良姿勢につながります。

・ゲーム
・スマホの操作
・読書
・勉強

お子様はこれらの行動を行う際、長時間、同じ姿勢で座りっぱなしのことが多い傾向にあります。
疲労が蓄積した際、楽な姿勢を取ろうと背中を丸めることがあります。
結果、猫背のような不良姿勢がくせになり、背骨のゆがみにつながると考えられています。

 

●筋力低下

現代のお子様は、ゲームやスマホの普及がしているため、外で遊ぶ機会が減っているといわれています。
そのため、運動不足になりやすく、姿勢を保つために必要な筋力を維持できず、不良姿勢になりやすいと考えられています。
体幹や下半身の筋力が低下すると、姿勢を支える力が弱くなり、不良姿勢になる可能性があります。

・体幹（腹筋・背筋）
・太もも
・足（足の指・足底）

これらの筋肉は身体を支え、姿勢を安定させる際に働く重要な筋肉と考えられています。
筋力低下が起きると、脚の踏ん張りがきかなくなったり、正しい姿勢を維持したりすることがむずかしくなり、不良姿勢につながることが懸念されます。

 

●生活リズムの崩れ

室内で遊ぶ機会が増えることで、日中に太陽光を浴びる機会が減り、「セロトニン」が不足している傾向にあります。
セロトニンは、神経伝達物質のひとつで、おもに感情のコントロールに働きます。

セロトニンが不足すると、次のような影響が現れる場合があります。

・集中力が低下する
・イライラしやすくなる
・考えがまとまらなくなる

セロトニンが不足することで勉強をする際にも集中力が続かず、片肘をついたり、イスに座ったまま居眠りをしたりするなど、不良姿勢の原因になる可能性があります。

ジュニア姿勢矯正は、次のような施術を行います。

 

●グリット線

ジュニア姿勢矯正を行うためには、骨盤や脊椎のゆがみの度合いを確認する必要があると考えられています。
その際、身体のゆがみを正確に把握するために、「グリット線」を用いた方法でゆがみのチェックを行います。
グリット線とは、写真撮影の際に使われる手法であり、専用のアプリを使用することで、骨格や姿勢のゆがみを確認することが可能とされています。

身体の正面や横向きで撮影し、グリット線（水平線）を基準に、ゆがみの程度を確認します。
お子様に、実際に自身の現在の姿勢の状態をみていただくことが可能であるため、保護者の方と一緒にアドバイスをさせていただきます。
特に、スポーツを行うお子様の場合、姿勢やフォームが悪いとスポーツ障害を引き起こす原因にもなるため、正しい姿勢を把握することは大切です。

 

●可動域測定器

可動域測定器とは、関節の可動域を測定する機材であり、正常な関節可動域と比較して、動きの良し悪しを確認する目的で使用されます。
これにより、可動域が低下している関節を見つけ出し、矯正を行うことで可動域の改善を目指します。
背骨や骨盤のゆがみが起こると、筋肉は緊張し、関節可動域の低下がみられる場合が多いため、左右差をなくし動きを改善していきましょう。

 

●トムソンベッド

産後骨盤矯正を行う際、「トムソンベッド」と呼ばれる骨盤矯正専用の施術ベッドを使用します。
トムソンベッドは、アメリカで開発された骨盤矯正専用のベッドです。
このベッドを使用した施術では、患者様の体重がおもな負荷となるため、身体に負担をかけず、骨盤矯正を行うことができるといわれています。

トムソンベッドでは、次のような施術が行えます。

・骨盤矯正
・股関節の矯正
・肩関節の矯正
・首（頸椎）の矯正
・筋肉の緊張緩和
・脚長差（脚の長さ）の調整

トムソンベッドは、各部位のドロップ（落ち込む）を利用して矯正を行います。
施術者はベッドを調節し、軽い圧を加えることで、患者様の体重を利用し、ドロップさせます。

患者様自身の体重を利用する施術なため、痛みをともなうことは少ないといわれています。
初めて施術を受けるお子様でも、安心して施術を受けていただけます。

ジュニア姿勢矯正を行うことで、次のような効果が得られるといわれています。

●姿勢改善

ジュニア姿勢矯正は、姿勢のゆがみをチェックし、トムソンベッドを使用した骨盤矯正によって、ゆがみを改善していく施術です。
そのため、背骨や骨盤のゆがみを正しい位置に戻すだけでなく、ゆがみによって筋肉や関節にかかった負担を軽減する効果にも期待できます。
関節可動域の低下や筋肉の緊張を緩和することで、姿勢を改善する効果のほかに、不良姿勢の予防にもつながります。

 

●パフォーマンス向上

姿勢矯正を行うことで姿勢が安定し、身体をスムーズに動かしやすくなります。
手足の動きは、骨盤や体幹と連動しています。
骨盤がゆがんでいると、股関節や肩関節などの関節可動域が低下しやすく、パフォーマンスが下がる傾向にあります。

しかし、姿勢矯正を行うことで、制限がかかっている関節可動域を改善し、筋肉の伸張性が保たれ、結果として、パフォーマンスアップにつながります。
そのため、スポーツを行うお子様がいる家庭であれば、姿勢矯正を行うことをおすすめします。

 

●ケガの予防

姿勢矯正を行うことで、背骨や骨盤のゆがみが改善され、身体への負担を軽減する効果が期待できます。
また、関節や筋肉が正しく使えるようになるため、ケガを起こしにくい身体づくりが可能とされています。
特に、成長期のお子様は、オスグッドや野球肩などのスポーツ障害を起こす可能性があります。

身体のバランスを整え、身体にかかる負担を減らし、ケガのリスクを下げることが大切です。
お子様のパフォーマンスアップやケガの予防のために、姿勢矯正は有効な手段のひとつです。
お子様の可能性を伸ばし、成長を促す目的で、施術を考えてみてはいかがでしょうか。